友引は縁起の良い日?|時間による吉凶ややってはいけないことを解説

古くから日本では、大きな行事などの日程は六曜にあわせて決めることが多く、現在でも冠婚葬祭や納車などでは意識されています。
友引も六曜の1つで、大安の次に縁起が良いといわれているものの、凶の時間帯も存在するため、戸惑う方も少なくありません。
そこでこの記事では、友引の意味や時間帯ごとの吉凶についてわかりやすく解説します。
あわせて、友引に行う・避けるべき行事についても紹介するため、結婚式や葬儀などの日取りを決めるときにもぜひ参考にしてください。
友引とは何か?縁起の良い時間はいつ?

友引とは、「ともびき」「ゆういん」と呼ばれ、14世紀頃に中国から日本に伝わった六曜の1つです。
もともとは「勝敗がつかず、引き分ける日」として、「共引」と表記されていました。
しかし、その後「友引」という漢字表記となり、良くも悪くも「友を引き寄せる日」として現在では認識されています。
また、友引は時間により運気が変化し、午前中や夜は吉、昼間の11時〜13時(午の刻)は凶となるのも特徴です。
「友引」の日に行うと縁起の良い行事3選
友引は六曜の中でも2番目に縁起が良く、お祝い事や新しい旅立ちにふさわしい日であるといわれています。
なかでも、おすすめの行事は以下の3つです。
- 結婚式
- 納車・契約
- 引っ越し
それぞれどのような理由からおすすめなのか、詳しく解説します。
①結婚式

おすすめの行事として、まず挙げられるのが結婚式です。
「友を引く」という意味から、「友に幸せをお裾分けする」と連想され、結婚式に適した日となっています。また、「引き分け」という意味から、「夫婦関係が平和に長く続くように」との願いを込めて選ぶ方もいるようです。
そのほかにも、結納の実施や婚姻届の提出、内祝いを渡すタイミングとしてもふさわしいといわれています。
なお、1日を通して吉日である大安と異なり、友引は昼間11時〜13時頃は凶の時間帯です。友引に結婚式を行う場合は、なるべく昼頃を避けるようにしましょう。
②納車・契約

友引の日は、納車日としても適しています。
友引の日には「何事も無事に終える」という意味合いが含まれているため、縁起の良さだけでなく、常に事故リスクがある自動車にとって交通安全祈願にも通じます。
ただし、大安の次に人気が高い日取りであるため、友引の日を希望する場合は、ディーラーと早めに相談しておきましょう。
また、友引の日は、契約日としてもおすすめです。
とくに不動産の取引は、人生において大きな買い物ということもあり、六曜の日柄が意識されやすい傾向にあります。
友引の日を納車や契約日に選ぶのであれば、11〜13時を避けて吉の時間を選ぶと良いでしょう。
③引っ越し

引っ越しの日取りに、友引の日を選ぶ方も少なくありません。
「勝負事で引き分けになる日」という本来の意味から、「何事もなく平穏に進めるように」「新居で穏やかに過ごせるように」という意味合いを込めて、引っ越しと相性が良いといわれています。
なお、引っ越しの場合でも正午のみ凶となります。
六曜が気になる方は、昼の時間を避けて、11時前もしくは13時以降に作業を行うようにすると、さらに縁起を担ぐことができるでしょう。
「友引」の日を避けたほうが良い行事3選
友引の日は、時間帯にかかわらず、死や病を連想させるものは避けられやすい傾向にあります。
具体的には、以下の行事が挙げられます。
- 葬式・告別式
- 通夜・法事・お別れ会
- お見舞い
ここからは、友引の日を避けるべき行事について解説します。
ただし、あくまで言い伝えであるため、行事に関わる方の価値観にあわせて対応しましょう。
①葬式・告別式

友引の日は、葬式や告別式は避けるのが一般的です。
これは、「友を引く」という意味合いから、「故人が友もあの世に連れていってしまう」と連想されるためです。
日本では、結婚式など慶事の日取りと同様に、葬式や告別式でも縁起を大切にする傾向があります。そのため、六曜自体は仏教と関係ないものの、友引という言葉のイメージから葬式を行う日としては忌避されやすいのでしょう。
なお、友引の日は休業する火葬場も多いため注意してください。
②通夜・法事・お別れ会
通夜・法事・お別れ会も避けることをおすすめします。
葬儀と同じく、友引の日に通夜や法事などを行ったとしてもとくにマナー違反ではありません。
しかし、友引と葬儀関係を結びつける慣習が残っている地域もあり、親族や友人などに六曜を気にする方がいる場合には配慮が必要です。
また、社葬・お別れ会の場合は、会社の上層部や遺族の方が友引を重んじている可能性もあります。
そのため、無用なトラブルを避けるためにも、あえて友引の日以外に通夜やお別れ会を行うのが良いでしょう。
③お見舞い

友引の日は、お見舞いも控えるのが好ましいでしょう。
友引の意味合いから、「病気と引き分けでは回復が遅れる」と連想されるためです。
また「病気やケガを友に引き寄せてしまう」という捉え方もあります。
とくにお見舞い相手が六曜を気にしている、比較的年配の方である場合は不愉快にしてしまう可能性があるため、避けたほうが無難です。
どうしても避けられない場合は、トラブルにつながらないように、事前にメールや電話で確認しておきましょう。
ほかの六曜との違いはある?
六曜は、その日の吉凶や運勢を占う暦注です。
たとえば、六曜の中でも1日中縁起が良く、何をするにも良いとされる日が大安です。次いで友引、先勝というように、それぞれ縁起の良い時間帯が決まっています。
- 大安:24時間(吉)
- 友引:朝夕は吉で、午前11時〜午後1時頃のみ凶
- 先勝:午前中は吉、午後2時〜午後6時頃は凶
- 先負:午前中は凶、午後からは小吉
- 赤口:朝夕は凶で、午前11時〜午後1時頃のみ吉
- 仏滅:24時間(大凶)
なお、六曜のうち、葬式や法事などの弔事に向かないのは友引のみです。
六曜については、こちらのコラムでも詳しく説明しているため、興味がある方はぜひご覧ください。
カレンダーに書いてある「大安」や「仏滅」など六曜の意味を解説
まとめ
六曜は、現在でも気にする方は少なくなく、結婚式などの日取りを決めるときにも欠かせない要素の1つとなっています。
また商談や契約など、ビジネス上でも多く活用されているため、基本的知識としてもっておくことが大切です。
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