カレンダーに書いてある「大安」や「仏滅」など六曜の意味を解説
六曜と呼ばれる毎日の吉凶を占う時の考え方がカレンダーには記載されていることがあります。
引っ越しや結婚式など、人生の大きなイベントのタイミングを決めるときに「六曜を気にする」という方も少なくありません。今回は、六曜(ろくよう)の意味と6種類の「曜」として使用される「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の意味や行事との関わりについて分かりやすく解説します。
カレンダーに書いてある六曜とは
六曜は「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」の6種類あり、365日※全てに振り分けられます。
※閏年の場合は366日
六曜それぞれの意味を解説
| 六曜 | 読み | 特徴 |
|---|---|---|
| 先勝 | せんしょう せんかち |
|
| 友引 | ともびき ゆういん |
|
| 先負 | さきまけ せんぶ |
|
| 仏滅 | ぶつめつ |
|
| 大安 | たいあん |
|
| 赤口 | しゃっこう しゃっく せきぐち |
|
「先勝」急ぐと吉。午前中が吉、午後は凶
万事急ぐをよしとし、午前中が吉、午後2時ごろ〜午後6時ごろは凶の時間帯です。六曜の午前中は一般的に午後2時までです。「先んずれば必ず勝つ」という意味で「何事も急ぐと良い日」と言われます。
「勝ち負けがつくこと」を午前中に行うと良いと言われており、避けたほうがいいことは、次の日が友引になるためお葬式の前に行われるお通夜です。
「友引」昼は凶。他人ごとに注意が必要な日
漢字で友を引くと書きます。午前11時ごろ〜午後13時ごろは凶の時間帯で、その時間帯以外は吉になります。勝負事は五分五分になると言われており、避けられることはお葬式やお見舞いです。「友を引く」という字から、友引に葬式をすると他の人も引いてしまうと考えられています。また、この日にお見舞いをすると「勝負が引き分けになる=勝負がつかない」ために「病が長引いてしまう」と考えられています。
「先負」午前は凶。落ち着いた行動が吉
先勝の反対の意味と捉えられており、「先んずればすなわち負ける」という意味を持ちます。午前中が凶、午後が吉の時間帯となっており、運勢も先勝と逆です。「何事も控えめに行動したほうがいい日」と解釈されているため、避けたほうがいいことは契約や勝負事、お祝い事などです。
「仏滅」一日中凶。お祝いごとは避ける日
「物事が終わる(滅する)日」で仏も滅びる大凶日。「何事も遠慮し、病気は長引く」と解釈されており、結婚式や入籍、引っ越しなどのお祝い事や、お見舞いを避けることは一般的です。誰かとの別れや仏事を行うには良い日です。
「大安」一日中吉。何をしても縁起が良い日
凶の時間帯がない日と言われており、「大いに安し」という意味を持つ。何事も大安に行えば成功すると解釈されているため、結婚式や入籍、引っ越しや開業などを行うとよいとされます。
「赤口」昼前後のみ吉。それ以外は凶の日
陰陽道に基づく凶日のことで、「赤」は血や火を思い起こさせ災いの意味を持つとされます。「刃物や火元に注意するべき日」と解釈されているため、お祝い事は「仏滅」より避けられることもあります。午前11時ごろ〜午後1時ごろまでは吉で、その時間帯以外は大凶です。
六曜の決め方
六曜を意識することが多い行事
六曜を意識することが多い行事と、それぞれの行事で好まれる六曜や避けたほうがいい六曜を、表にまとめました。
| 行事 | 好まれる六曜 | 避けたほうがいい六曜 |
|---|---|---|
| 結婚式 |
|
|
| 葬式・法要 |
|
|
| 開店・開業 |
|
|
| 引っ越し |
|
|
| お見舞い |
|
|
| 契約 |
|
|
「大安」は基本的にすべての行事において好まれる日です。「仏滅」は一般的なお祝い事には避けられやすいですが、お葬式などの仏事には問題ありません。「友引」は意味の解釈によって評価が分かれます(結婚式にはOK、葬式にはNG)。行事の時間帯(午前か午後)によって吉凶が分かれる六曜(例:先勝、先負、赤口)もあるため注意が必要です。
しかし、現代においては、六曜そのものを信じるかどうかに関わらず、「周囲の人の価値観や気持ちに配慮すること」を重視する傾向が広がっています。特に結婚式や葬儀、引っ越し、開業など、人生の節目に関わる行事においては、本人だけでなく家族や親族、関係者の中に六曜を意識する方がいる場合もあるため、日取りを決める際には、自分たちの都合だけでなく、周囲への思いやりを含めて柔軟に検討するという姿勢が大切にされています。
六曜について、さらに詳しく知りたい方は別コラムで友引、先負、赤口、先勝について解説してあります。ぜひ参考にしてください。