年末年始の挨拶でお世話になった方に贈る手土産の選び方

挨拶回りは他者とより良い関係をつなぐ日本文化の一つであり、手土産を贈ることで感謝の気持ちを伝える良い機会です。
今回は相手に喜んでもらえるアイテムの選び方や家族や友達、取引先に贈る場合の具体的な手土産の例について紹介します。また、手土産を贈る際のマナーについても詳しく解説しますので、参考にしてみてください。
年末年始の挨拶で手土産を贈る目的
年末年始の挨拶は、普段改まって挨拶をする機会がない場合でも、年の区切りで挨拶をしたり感謝の気持ちを伝えたりする場となります。また、挨拶回りを行うことで、なかなか会えない取引先や顧客とコミュニケーションを取る機会が得られます。
一般的に、挨拶回りでは手土産や粗品を持参します。手土産や粗品を贈ることで感謝の気持ちを目に見える形で表現でき、互いの関係づくりに良い効果をもたらすでしょう。
年末年始の挨拶で贈る手土産の選び方
年末年始の挨拶回りで手土産として選ばれるのは、食べ物や飲み物など食べてなくなる「消え物」が基本です。
相手に気を遣うポイントとして、個包装されているものや賞味期限が長めのものを選ぶと良いでしょう。受け取った側が使いやすく、長く楽しみやすいからです。
また、年末年始は日本の伝統的な料理である年越しそばやおせち、お雑煮などの和食が続くため、洋菓子を手土産として贈るのも気の利いた贈り物です。
手土産の選び方に気を配ることで相手に喜んでいただけるだけでなく、自身の印象アップにもつながります。
家族に贈る場合
家族みんなで楽しめる手土産を贈る際には、分けて食べることができるお菓子がおすすめです。
年配の方が多い親戚の集まりには和菓子が好まれやすいようです。また、小さい子どもがいる場合は、チョコレートやケーキなどの洋菓子も喜ばれるでしょう。
親戚の団らんタイムには、飲み物も欠かせません。ワンランク上のコーヒーや紅茶などのギフトを持参するのも良いアイデアです。
友達に贈る場合
友達の自宅にお呼ばれしたりパーティーをしたりするときは、主催者や訪問先の人に喜ばれる手土産を用意します。
あまり堅苦しくないホームパーティーや親友同士での集まりでは、友達同士で集まって楽しめる食べ物や飲み物がおすすめです。たとえば、銘店のクッキーやチョコレート、高級感のあるジュースなどが喜ばれるでしょう。
気軽な集まりでも、心を込めて選んだ手土産は素敵なひとときを演出するとともに、友情を深める良い機会となります。
取引先に贈る場合
取引先に贈る手土産としてクッキーやチョコレートなど個包装のお菓子は、社内で分け合って食べることができるため人気があります。
カレンダーやタオルなど、会社で使えそうなアイテムを贈るのも良い選択肢です。名入れカレンダーは、取引先のオフィスに飾られることで会社名やロゴが目に留まり、親近感を持ってもらえます。タオルも実用的で重宝されるアイテムです。社内で使ったり外出先や旅行などに持参したりして活用の機会があると考えられます。
大切なビジネスパートナーへの手土産を選ぶ際は、取引先や顧客のニーズに合うアイテムを選びましょう。
実際の手土産の例
挨拶回りにおすすめの商品やアイテムについて、お菓子系とオフィスアイテム系ごとに詳しく解説します。
お菓子系
・焼き菓子
焼き菓子は挨拶回りの手土産に適したアイテムです。クッキーやラスクなど、甘いものから塩気のきいたものまで豊富な種類があります。個包装で日持ちがよく、賞味期限を気にせずに持参できる点が特徴です。
たとえば、銘店の焼き菓子にはクッキーのほかフィナンシェやサブレなどのギフトセットがあります。また、バターを使用しない和風のクッキーや干菓子、金平糖や和三盆糖、ハッカ糖など日本の伝統的な味を用いた焼き菓子は年配の方にも喜ばれます。
さらに、各種ブランドの専用ギフトボックスは上品なデザインが魅力的で、手土産として上質な印象を与えることでしょう。
・チョコレート
年始の時期は気温が低く、溶ける心配がないため、チョコレートもおすすめです。切り分ける必要がなく、賞味期限をあまり気にせずに楽しめるものが好まれます。
高級感のあるチョコレート詰め合わせは、贈り物としての華やかさや上質さを演出し、受け取る側に特別感を与えられるでしょう。たとえば、ベルギー王室御用達ブランドやショコラティエの手掛けるミニバーは、味わい豊かなフレーバーが楽しめます。
また、プラリネとトリュフのミックスや日本の四季に合わせた味わいを楽しめるボンボンショコラなど、受け取る側に選ぶ楽しさを提供できる商品もあります。
・和菓子
年始の挨拶や手土産には、カステラやどら焼き、せんべいなどの和菓子も適した品物とされます。とくに、祖父母や親せき、高齢の方々の中には和菓子が好きな方も多いでしょう。
たとえば、サクサクとした軽い食感が特徴のうす揚セットや老舗醤油屋のタレを使った団子なども人気の品です。
また、プリンやクリームチーズなど洋菓子の材料とのコラボレーションを楽しめる和菓子も相手の好みに合わせて選べます。
・飲み物
コーヒー、紅茶、煎茶、ジュースなどは、年末のご挨拶や手土産に格別な贈り物として人気があります。これらの飲み物はお菓子に合わせることが多く、美味しい組み合わせを楽しめます。
コーヒーは濃厚な味のお菓子と相性抜群です。また、紅茶はスッキリとした口当たりで、バラエティ豊かなお菓子に合わせやすいでしょう。煎茶は和菓子との相性が良いと考えられます。
ジュースは果物の旬の味わいを楽しめ、フルーツ系のお菓子と相性が良いです。とくに100%ジュースはカフェインを控えたい方に贈り物として喜ばれます。
オフィスアイテム系
・カレンダー
年末年始の挨拶回りにおすすめの粗品として、カレンダーは効果的なアイテムです。年末はカレンダーの切り替え時期であり、使い始めるタイミングとして適しています。
カレンダーは1年間使い続けるもので、オフィスや職場で目に触れる確率の高いアイテムです。社名やロゴを入れることで受け取った人が毎日目にすることになり、企業の認知度を高める効果を発揮します。
配布先の好みや使用シーンを想定し、シンプルで使いやすいデザインや目を引くようなデザインなど相手のニーズに合うものを選びましょう。
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・タオル
タオルは年末年始の挨拶回りにおすすめの粗品として人気があります。「年賀タオル」として袋に入れてのしをかけて配るケースが一般的で、受け取った方々に喜ばれるアイテムの一つです。
タオルは使い勝手が良く、オフィスや職場での備品としても重宝されます。受け取った方がデスクや給湯室などに置いて必要な時にサッと手を拭くなど、日常的に活用される場面が多いでしょう。
・文房具
文房具はオフィスのデスクで使ってもらいやすいノベルティであり、挨拶回りの粗品におすすめです。特に、ボールペンやメモ帳は便利で重宝されるアイテムとして人気があります。
仕事のデジタル化が進んでいる中でも、伝言やアイデアなどを瞬時に書き留めるためにはボールペンやメモ帳は欠かせません。社名が入ったボールペンや名入れのメモ帳を使用してもらえば、書き込むたびに自然と目に入り企業の認知度を高めると予想されます。
手土産を贈るときのマナー
心を込めて贈り物を選んで先方に伺う場合は、知っておきたいマナーがあります。渡し方と挨拶の言葉の2点について解説します。
渡し方のマナー
手土産を贈る際のマナーには以下のようなポイントがあります。
- 事前に連絡を取る(訪問希望日の2~3週間前がよい)
- 手土産は外袋(紙袋、風呂敷など)に入れて持っていく
- 手土産を渡す際、外袋から出して両手で渡す(外袋は持ち帰る)
- 相手から見て、手土産が正面になるように渡す
- 相手方が複数人いる場合、最も地位が高い人に渡す
上記のポイントに気をつけることで、相手に対する敬意や気配りが感じられます。
挨拶のマナー
挨拶の際には、相手の多忙な時期を考慮して手短に行います。ただし、相手が時間を作ってくれているのに、短い挨拶のみで立ち去るのはかえって失礼な印象を与えてしまいます。
近況報告をしつつ感謝の気持ちを伝え、新しい年も良いお付き合いを続けたい旨を丁寧に伝えましょう。時間は10〜15分を目安にして、相手に対する思いやりをもちながら話を切り上げます。
贈り物を渡す場合は「気持ちばかりの品ですが」「心ばかりですが」「お口に合えば嬉しいのですが」といった言葉を添えると、謙虚で温かみのある印象を与えます。
また、手土産にはのし紙をかけるのが一般的で、年末の挨拶回りであれば「粗品」「御挨拶」の表現が適切です。
まとめ
年末年始の挨拶回りで手土産を贈る際は、相手に喜んでもらえるアイテムを心を込めて選びましょう。相手のニーズや状況に合わせて分けて食べられる銘店のお菓子や飲み物、会社の取引先には名入れカレンダーやタオル、ボールペンなどの実用的なアイテムがおすすめです。
手土産を贈る際は渡し方のマナーや挨拶時の言葉も大切にし、相手に対する思いやりを忘れないようにします。心を込めた手土産と丁寧な挨拶を通じて、より良い人間関係を築いていきましょう。