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箔押し印刷とは?仕組みやメリット、活用方法などを解説!

箔押し印刷とは?仕組みやメリット、活用方法などを解説!

箔押し印刷は印刷技術の一つで、金箔や銀箔を使用して紙面に高級感を与える方法です。結婚式の招待状や名刺、パッケージなどで目にする方も少なくないでしょう。

この記事では箔押し印刷業者を探している方や、その印刷技術を知りたい方に必要な情報をお伝えします。箔押し印刷の仕組みやメリット、デメリットについて理解し、種類や用途に合わせて適切な箔押し印刷を選んでいきましょう。

箔押し印刷の仕組み

箔押しとは、熱と版を使って箔のシートを紙に圧着して転写させる特殊加工の一種です。別名「ホットスタンプ」あるいは「ホットスタンピング」とも呼ばれています。一般的な印刷機ではなく、専用の加工用箔押し機が使われます。

箔押しには、以下の要素が必要です。

  • 箔押し用の版
  • 箔押し機

箔はトイレットペーパーのようにロール状になっており、箔押し機で使用されます。箔押し用の版は、特殊な模様やデザインが施されています。紙に熱と圧力をかけ、箔と版を組み合わせて転写させることで、独特の輝きや模様を生み出す仕組みです。

箔押し印刷の仕組み

箔押しの仕組みは長い歴史を経て完成されたものです。その由来は漆器や蒔絵に金箔を貼る金貼り技術にあり、近代においてさらに深化しました。20世紀半ばにイギリスで「真空蒸着法」が発明され、箔の表現の幅が広がったといわれています。

箔押し印刷のメリット

輝きの美しい箔押し印刷にはさまざまな特徴があります。以下に、箔押し印刷のメリットについて解説します。

■高級感や特別感が生まれる
箔押し印刷は通常の印刷では難しい輝きや手触りを表現する点が特長です。商品や印刷物に高級感を演出し、視覚的なインパクトが商品やブランドに独自の魅力を加えます。

たとえば、結婚式やパ―ティーの招待状、ショップカードなどに箔押し印刷を活用することで、手にした人に特別感を与える効果が発揮されます。

■厚みに制限がない
箔押しは上からプレスして印刷するため、通常の印刷機では難しいとされる厚い紙にも対応できます。この特長により、デザインの自由度を大幅に高めることが可能です。

たとえば、凹凸の質感を出したいパッケージやブランド名が刻まれたコースターなど、厚みが重要な役割を果たすアイテムに箔押しを活用することで、特別感を演出できます。

■印刷可能な素材がさまざま
箔押し印刷では接着に使う溶剤の種類を変えることで、さまざまな素材に対応可能です。箔押し技術を利用する際に、一般的に使われる紙だけでなく柔軟な素材の選択を可能にします。例としてプラスチック製のクリアファイルや皮革のカードケースなど、紙以外の素材に高級感を与えることができます。

箔押し印刷のデメリット

箔押しは手にした人にとって魅力的な技術ですが、その工程の特徴によって課題が生じる点も考慮する必要があります。箔押し印刷のデメリットとして以下、4点について解説します。

■費用がかかる
箔押し印刷を利用するには、初回にかかる箔の版代や箔押し費を考慮しなければなりません。

とくに小ロットの場合は単位面積あたりのコストが高くなる傾向があり、費用を大きく増加させてしまいます。その理由は、箔の版代が押す面積によって計算されるためです。

高級感や美しさを多分に演出しようと箔を増やしすぎると、予想以上の価格になる可能性があるため、箔押し箇所の厳選が重要なポイントになります。

■印刷する素材によっては箔が剥がれる可能性がある
箔押しは素材との相性が重要であり、とくに冊子や折り加工がある場合はPP加工(※)との組み合わせが必要です。

※PP加工とは、ポリプロピレンと呼ばれる合成樹脂を使用して素材をコーティングする技術を指します。

また、素材によっては箔がはがれやすく、はがれた箔が他のものに付着する場合があるため、保管や取り扱いには注意しなければなりません。用紙と箔の相性を考慮し、凹凸のある素材の場合に効果的な箔押しを施せるかどうかよく吟味する必要があります。

■細かい部分は潰れやすい
箔押しは通常の印刷よりもデザインの微細な部分が難しく、とくに文字や図は潰れやすいという特性があります。デザインを作成する際には取り扱いに注意し、細かな部分に気を配ることが重要です。

潰れたデザインは修正や再提出による手間と時間がかかるため、デザイン作成時には箔押しの制約を考慮しながら慎重に進めていきましょう。デザインの細部にこだわりつつ、箔押しの特性を理解して円滑な制作過程を確保することが求められます。

箔押し印刷の種類

箔押しの種類やそれぞれの特徴について、以下の表にまとめました。

種類 特徴 備考 イメージ
メタリック金箔
  • 輝きが美しく、重厚感
    や高級感がある
  • 青みや赤み、グリーン
    系のものまで多様
  • パッケージや書籍の表紙、
    神社仏閣などの装飾に使われる
メタリック金箔のイメージ
  • スタイリッシュな雰囲気
  • 白用紙では上品さを演出
  • 黒系用紙では豪華さを印象付ける
銀のイメージ
顔料箔
  • 顔料と樹脂をベース
    にした箔
  • マットな質感
  • 色や下地の影響を受けにくい
  • 発色のよい箔色をそのまま転写可能
顔料箔のイメージ
ホログラム箔
  • 特殊な偏光性をもつ箔
  • 複製が難しい
  • 偽造防止用(紙幣など)に使われる
ホログラム箔のイメージ

また、箔押しはツヤあり・ツヤなしといった種類に分かれています。たとえば、「ツヤあり」は鏡面に似た光沢を放ち、「ツヤなし」はマットな質感で洗練された印象を与えます。

これらの箔押しの種類は、それぞれ異なる雰囲気や特性を持ち、デザインや使用する素材に応じて選択されます。

箔押し印刷に向いている印刷物

箔押し印刷はその美しさや高級感から、人々の目と心に残りやすいといった効果があります。箔押し印刷におけるデメリットを最小限に抑えながら、ここでは5つの印刷物について紹介します。

■年賀状
年賀状にさりげなく輝く箔押しを取り入れれば、新年の挨拶が特別で温かいものになります。箔押しの輝きが年賀状に上品な華やかさを添え、送り手が相手の健康と幸せを願う気持ちをより深く伝える手段になると考えられます。

■名刺
箔押しを名刺に取り入れることも効果的です。高級感ある仕上がりは、ビジネスの第一印象を大きく左右します。シンプルな名刺でもデザイン性が高く、個性が際立つため、相手の心に残りやすくなると考えられます。

とくに取引先など、少しでも自身や自社のことを覚えてもらいたい場合に活用できる方法です。

■カード・ポストカード
既存のデザインに箔押しをプラスすることで、シンプルながらも洗練されたカードが作れます。元のデザインを活かしつつ箔押しを局所的に取り入れ、さりげなくも華やかな雰囲気を演出できるでしょう。

また、DMに箔押し印刷を施せば視覚的な効果が向上し、自社のブランディングにも役立ちます。たとえば、企業名やキャッチフレーズを箔押しで際立たせることで宣伝効果や広告の効果が期待できます。

■結婚式の招待状
結婚式は感動的で一生に一度のイベントであり、その特別感を際立たせるのに箔押しは効果的です。結婚式の招待状に箔押しが施されていると、受け取った人の気持ちが一気に明るくなることでしょう。

また、招待されたゲストが金箔があしらわれた席次表や席札、メニューリストなどを目にすれば、高級感に包まれつつ、喜ばしい空間を満喫できます。

■カレンダー
企業向け年末カレンダーに箔押しを施す場合、高級感が漂い、企業のブランドイメージ向上が期待できます。
箔押しの優雅な雰囲気が企業の独自性を強調し、他社との差別化を促進するなど、自社のブランディングに役立つ点もメリットです。また、送られた側には、新年の新たな気持ちやポジティブな感情を提供し、企業との結びつきを深めることにつながりやすいです。

箔押し印刷は特別な技術を駆使し、金箔や銀箔を用いて紙面に高級感や特別感を演出する方法です。年賀状や名刺、招待状などに適用可能で、デザインや素材への柔軟な対応が魅力となっています。

ただし、メリットがあるからとはいえ、むやみに金箔を施すのはデザイン性と費用面でマイナスとなるかもしれません。素材やデザインを十分に吟味しつつ、費用対効果について考慮する必要があります。解説した内容をもとに、箔押しの美しさを最大限引き立てる印刷物を選択していきましょう。

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